私が水泳を始めたのが3歳からでしたから、途中ブランクがあったものの、水泳との付き合いは長いもので30年以上にはなります。


現役のころは泳ぐことが好きでしたが、今や指導者に立場が変わってからは、泳ぐことより、泳げるようになる方たちを見ている方が好きになっていましたね。


もともと、人に指導したりするのが得意だったのもあるかもしれませんが、まったく泳げなかった方が、顔付けができるようになり、浮くことができ、そして自分の力で水を進むようになると、自分のことのようにうれしく思います。


残念ながら、水泳ができる方の多くは、泳げない人の気持ちがわからないといいます。


「なぜ沈むの?なぜ泳げないの?なぜできないの?」


確かに小さいころから水泳をやっていた者にとっては、物心ついたときには泳げるようになっていたので、泳げない人の気持ちを理解することが難しいのだと思います。


私自身も、大学生のころに初めて子供たちに水泳を教える立場にたったのですが、子供たちがまったく泳げない、上達しないのを見て、「なぜこれができないんだ・・・」と思っていたものです。


ある日、一人の生徒から、「どうせできへんし・・・そりゃコーチは泳げるしいいよな」と捨て台詞のように言われたことがありました。



この言葉、あとからジワジワきまして、自分自身、この子の自信のない気持ちを全然理解しないままに、ただひたすら技術だけを教えていたんだと気づかされたのです。


それからというもの、水泳の技術だけを教えるのではなく、泳げない人の気持ちをもっと理解してあげるように、いろんな理論を勉強しました。


なぜ人は水を怖がるのか? 人間は何故浮く人と、浮かない人がいるのか? などなど


泳げない人と対等な気持ちに立って水泳を教えることで、実際にできるようになったときに自分自身の達成感もひとしおです。



水泳は楽しいスポーツです。楽しいだけでなく、子供の運動能力向上に最適であったり、病気になりにくい身体を作る効果があったりいいとこ尽くしです。


そんな水泳について、当サイトでは、技術面のみならず、水泳にかかわる雑学的な知識を、不定期でありますが発信していきたいと思います。


これから水泳を始めたいという初心者の方、伸び悩んでいる中上級者の方といっしょに、一歩づつ前にすすめるようなサイトになれればと思います。


よろしくお願いいたします。


筆者・インストラクター紹介

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細木 貴之
滋賀県在住。
幼少から水泳を始め、選手時代を得て、学生時代にはスイミングインストラクターにも従事。社会人になりしばらくは水泳から遠のくが、自身の子供が生まれ、子供たちの純粋な心と秘めた才能・能力に関心をひかれ、本業をする傍ら、再びキッズインストラクターに従事する。NESTA Japan認定のキッズコーディネーショントレーナー。現在では、京都のスイミングスクールを中心に、子供から年配の方まで幅広く水泳の楽しさを教えている。